人がいない隙に長文投げます
某団体の枝の組長と付き合っていたことがある
「その筋の人にモテそうな顔をしている」と昔からよく言われていたけど自分ではピンと来なくて、それが現実になるとは思ってもいなかった
幹部が不在になると組織自体が危うくなるなどの理由から、ある程度以上の地位の人はクリーンな生活を送っているのが実情で、礼儀正しく腰を低く見せるようになる（汚れ仕事は下っ端がするもの）
私は元々この手の人間を毛嫌いしていたはずなのに、その表向きの顔を見ているうちに感覚が麻痺してきてしまって「好きになった人がたまたま…」「純粋な恋をしているだけ」なんてありがちな思いで付き合うことになった
慣れとは怖いもので、自然と彼の仕事を手伝うようになったりと、彼の所属しているものと自分は無関係なつもりでいたのに、徐々にその流れに巻き込まれていった
まだ僅かに残る違和感が日常になってしまったら戻れなくなると思い、すったもんだの末に別れることができた
今は全く違う環境で真っ当な生活を送っているけど、その頃に染み付いた臭いは消えているだろうかとふと不安に思う